暑い夏が終わり「散策」には、ぴったりの季節がやってきましたが。
神奈川県を代表する「散策スポット」として有名なのが「鎌倉」ですよね。
見所がいっぱいの鎌倉の中でも、やはり中心にある「鶴岡八幡宮」は必ずお参りをするスポットではないでしょうか。
私も、定期的に鶴岡八幡宮へのお参りを行っていますが、今日は、あまり知られていない「鳩文字」の事を記事にしたいと思います。
✔ 鎌倉の「八幡さま」の由来は?
そのルーツは康平6(1063)年に溯り、源頼義が氏神として信仰していた※京都の石清水八幡宮を、由比ヶ浜辺に祀ったのが始まりです。その後、源氏を再興した源頼朝が、治承4(1180)年に現在の地に遷し、建久2(1191)年に鎌倉幕府の宗社として鎌倉の都づくりの中心としたのです。
※石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)。京都府南部の八幡(やわた)市に位置し、大分県の宇佐神宮・福岡県の筥崎宮(もしくは神奈川県の鶴岡八幡宮)とともに日本三大八幡宮のひとつに数えられます。
鳩文字があるのは、本宮の門上に書かれた「鶴岡八幡宮」の文字、「八」の字が鳩の形をしています。
本宮は61段の階段の上にあります。
そうそう・・この本宮に続く大石段の左手脇に、かつて県の天然記念物に指定されていた樹齢1000年の大銀杏があります。
鎌倉幕府三代将軍・実朝が兄によって暗殺された「悲劇の舞台」と知られた銘木です。
しかし、この名高い大銀杏は、残念なことに2010年の強風で倒伏してしまいました。
現在は、根元から伸びた若芽であるヒコバエが順調に成長。今や親子銀杏となって未来へ希望をつなぐご神木となり、秋には金色に色づきます。
※大銀杏の横には、銀杏への寄せ書きや、銀杏にまつわる歴史などが展示されていて、それを読むのもとっても楽しいです。
現在姿が残っている本宮は1828に※十一代将軍・徳川家斉が再建したもので、大石段上に作られています。
(※江戸後期の将軍、徳川家斉(いえなり)は「無類の子だくさん」として知られています。その数、男女合わせてなんと53人。長い日本の歴史を通して見ても、稀有な存在ですね。)
門の額に書かれた八幡宮の八が鳩(はと)になっているという点をぜひ、見てみてくださいね。
ちなみに・・この本宮は、代表的な江戸建築で、国の重要文化財にも指定されています。
また八幡宮では、鳩を神聖な神の使いとみなしており、鳩をかたどったものが至る所にあります。
鶴岡八幡宮の御守も「鳩」です。
鶴岡八幡宮のご利益は「勝負運・仕事運・出世」、「安産」、「縁結び・良縁」とされています。
参拝後に欠かせないのがおみくじも「鳩」。
引けるのは、本宮前、石段下、舞殿脇の3カ所にある授与所です。鶴岡八幡宮には2種類のおみくじがあり、箱を振って出る棒の番号でもらうスタンダードなもの(100円)と、鳩の根付入りの「鳩みくじ」(200円)が引けます。
そして、この八の字、鳩の形を模して作られたのが、鎌倉名物鳩サブレー
になります 。
→鳩サブレーの由来もとっても面白いので「豊島屋」さんのHPを見てみて下さい
鶴岡八幡宮への参拝の時は、ぜひ「八幡宮」の「八」の字を見つけてみてくださいね♪
鳩は幸福のシンボルですから、この「鳩文字・八」を見ただけで幸せになれるかも(笑)
鶴岡八幡宮
〒248-8588
神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
TEL 0467-22-0315 FAX 0467-22-4667
▼初代・久保田久次郎が外国のビスケットを再現しようと研究を重ね、ついに鳩サブレーが生まれたのは明治30年。鶴岡八幡宮本殿の掲額の「八」の字が鳩の抱き合わせであることから鳩サブレーの名前がつけられ、鳩の形の焼き型で造られることになりました。当時珍しかった、さくさくした歯ざわりとフレッシュバターの風味は今なお健在。
明治から愛される神奈川の銘菓・「鎌倉 豊島屋 鳩サブレー」