どうして、外で食べるメシはうまいのだろう?
どうして、お天道様が登っている時に呑む酒はうまいのだろう?
この日私は、エキゾチックな街・伊勢佐木町を抜け、ギャンブル・ゲイ。そして呑兵衛の聖地と呼ばれる「日ノ出町」の駅に向かっていた。
正午ピッタリにある男性と待ち合わせをしているためだ。(ゲイ。ではない)
待ち合わせの相手は、私が心底惚れ込む先輩。(いやゲイではない)
もう10数年来に渡りお世話になり、1から10まで私を男にしてくれた男性だ(だからゲイではない)
夜ハマスタにて、名古屋の竜を迎えての「絶対に負けられない戦い」の観戦予定だったのだが、昼から「勝利の祝杯」をあげよう!と、この聖地に集合したわけ。
この野毛には、よく目にする光景がある。
それが、男と男が肩を組み歩いている姿だ。
男と男が肩を組んでなにが悪い!といいたいだろう。いや、何も悪くない。
私も、学生時代は野球部に所属しており、仲間たちと肩を組み励まし合って、毎日毎日、白球を追いかけたものだ・・
この野毛で繰り広げられる「男と男のロマンス」だって、あの日の青春の日々と同じなのだから。
日ノ出町の交差点を、ハイテンションで歩く俺達2人を見て、何人の人が「光音座に行くのか?」と勘違いをしたことであろう・・
→横浜光音座 Ⅰ へ ようこそ(公式ブログ)
ただ、私達の間に「師弟関係」はあっても「肉体関係」はないんだよ。
・・・そんな事を思いながら向かったのは、野毛の「知る人ぞ知る名店だったのに、今では知る人がほとんどの名店」になってしまった「第一亭」さん。
→孤独のグルメ season2 第二話
数年前に、五郎さんが来てからというもの、野毛に流れ着く呑兵衛の中に「知らない人はいない」店になってしまった。
一時期は、いつ行っても「満席」。「予約も取れない」という状態が続いたお店だ。
あの時のような状態ではなくなったものの、この日だって、ほとんどの席が埋まっていた。
しかも、まだ、お天道さまがシャバを照らして下さっている時なのに、8割の客が、酒を煽っている。
本来神は、仕事をしやすいようにと、太陽を作り、昼を明るくしている。
夜は、昼の疲れを癒やすために、睡眠がしやすいようにと暗くしたのだ。
そして酒は、「酒は百薬の長」と。適した温度で香りとコクを楽しみつつ、ゆったりとした気分で適量を飲めばストレスを解消し、心と体を温め安らかするためのもの。
本来、昼の酒は、アダムとイブの「知恵の樹の果実」のようなもの・・・・・
だから、旨いのだ
アダムとイブも、知恵の樹の果実をかじった時、「っっうぅぅめぇ~」って唸りを上げたらしい。
「悪い」ものは大抵、中毒性がある。
「悪い」と心の隅にあるものは、それが「スパイス」になる。
昼の酒は、別に「悪い」ものではないのに、なぜかスパイスが効いてうまいものだ。
しかも、第一亭で出てくるものが、全部うまいものだから、昼からガンガンイっちゃうワケ。
チャーシューじゃない、豚のカシラ。
特製のタレにつけて喰らえば、その旨さに頭(カシラ)が下がる。
イカ炒め。
イカの仕込みが丁寧だから、プリプリが味わえる。
このジャンとの絡みがたまらない一品。
青菜炒め。
「青菜頼め」、中華屋の腕前は青菜炒めを食べればわかる。
素材の良さ、炒め加減、味付け。どれもシンプルだからこそ、隠せないもの。
第一亭では青菜炒め、頼め。
チート。
孤独のグルメでも五郎さんが「うまい」と絶賛した一品。
チートとは、豚の胃。
しょうがの効いた、とろみのある味付けは、ここでしか味わうことができない。
ニラレバ。
アリガトウや Ah 愛してるじゃまだ足りないけどせめて言わせて 「幸せです」と♪
GREENのキセキ。実は、この“ニラレバ”を歌ったのでは?と思えるほどの旨さ。
「幸せです」
ピータン。
あのアインシュタイン博士がこんな言葉を残している。
「人生には、二つの道しかない。一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。」
そして私は、再度確認した。
「ピータンには2つのピータンがある。一つは、固いピータン。もう一つは、トロトロのピータンだ。」
アインシュタイン博士の言葉も後者。私が好きなピータンも後者。第一亭のピータンも奇跡なのか、後者のトロトロのピータンだ。
パタン。
裏メニューのパタン、中華風のペペロンチーノ。
裏メニューながら、今1番人気のあるメニューらしい(笑)
全然裏でもなんでもないけど、裏メニューに変わりわない。
その証拠に、店内のお品書きに「パタン」の文字はない。
この日は注文しなかったが、豚舌や餃子も絶品!
瓶ビール3本
ハイボール5杯
昼から呑んでも、なんの罪悪感もないのは、ここが野毛だから。
だって、まわりもみんなびっくりするくらい呑んでいるから(笑)
最後まで煮え切らない、変なキャラでの更新、失礼致しました。
第一亭さん、おすすめですよ~
台湾料理 第一亭
横浜市中区日ノ出町1-20
☎045-231-6137
日ノ出町駅から徒歩3分
定休日 火曜日 (最近月曜日も休み?)
※お出かけの際はお電話したほうがいいかも
営業時間 11時30分~13時30分 16時30分~21時00分
→野毛名酒場100 横濱のディープ呑みならやっぱり野毛へ